
アフリカって実は、世界有数の資源の宝庫なんです。金・ダイヤモンド・石油・レアメタル・コバルト・ウランまで、とにかくバラエティ豊かで、地球の“地下の恵み”がぎゅっと詰まった大陸なんですね。
でも、ただ「埋蔵量が多い」っていうだけじゃなく、それをどう活かしているのか、または活かしきれていないのか――そこにこそアフリカ各国の“個性”や“課題”が表れているんです。
ここではそんな中でも、とくに資源が豊富で、経済的にも大きな影響力を持つ「資源大国」TOP5を紹介します!
アフリカの資源大国として真っ先に名前が挙がるのが南アフリカ。 かつて「世界の金庫」と呼ばれるほど、金の生産量が多かったこの国は、今でもプラチナ・金・ダイヤモンドの世界的産出国。
特にプラチナに関しては世界の約70%以上を産出していて、自動車の排ガス浄化装置などにも欠かせない重要資源。
さらに、石炭や鉄鉱石、クロム、マンガンなど鉱物資源の種類もとにかく豊富。それを支える鉱業インフラも整っており、資源と経済の結びつきが非常に強い国なんです。
資源といえば石油、石油といえばナイジェリア。 この国はアフリカ最大の石油生産国であり、天然ガスの埋蔵量も非常に豊富。
石油は国家歳入の約8割、輸出の9割以上を占めていて、まさに“資源で回っている”国とも言えます。
ただしその裏には、汚職、環境汚染、武装勢力の活動といった深刻な問題も。「資源の呪い」と呼ばれるような構造的な課題も多く、資源をどう使うかが国家の将来を左右しています。
スマホ、電気自動車、再エネ――これらに欠かせないのがリチウム、コバルト、銅、タンタルといったレアメタル。 そして、そのほとんどが採れる場所のひとつがコンゴ民主共和国なんです。
特にコバルトに関しては世界の約70%を生産していて、まさに“未来産業を支える鉱山国”。
しかしその一方で、児童労働や過酷な採掘環境、紛争との関係性など倫理的な課題も非常に大きいのが現実。資源は豊富だけど、そこに“人間の尊厳”をどう結びつけるかが問われている国です。
アンゴラもまた、石油大国として名を馳せる国のひとつ。
オフショア(海上)油田が中心で、中国との「石油とインフラ」取引により、2000年代に急成長を遂げました。その規模は、ナイジェリアに次ぐアフリカ第2の石油生産国にまでなっています。
加えて、ダイヤモンドの埋蔵量も多く、鉱物資源にも恵まれた国ですが、こちらもまた格差・貧困・汚職といった構造的問題を抱えています。
北アフリカのアルジェリアは、天然ガスの埋蔵量と輸出量で世界トップクラス。 同時に石油も豊富で、ヨーロッパ諸国にとってのエネルギー供給の要となっています。
特にウクライナ情勢以降、ロシア以外のエネルギー供給源として注目度が急上昇。
アフリカの中では政治的にも比較的安定しており、資源を“外交カード”として活用する力も持っています。
アフリカの資源大国には、それぞれの“強み”と“課題”が同時に存在しています。資源そのものは価値のあるものだけど、それをどう扱い、どう活かすか――そこに、アフリカ各国の未来がかかっているんです。