
「アフリカの農業」って聞くと、なんとなく“乾いた土地で小さな畑を耕してる”みたいなイメージが浮かぶかもしれません。でも、実際のアフリカ農業ってめちゃくちゃ多様で奥が深いんです!
――地域によって気候も土壌もぜんぜん違うからこそ、育てる作物もスタイルも本当にバラバラ。
しかも今では、昔ながらの農法と最新のスマート農業が共存していたりして、まさに「変化の真っ最中」なんです。
この記事では、そんなアフリカの農業の中でもとくにさかんな種類と特徴について、代表的な例を挙げながらわかりやすく紹介していきます!
中央アフリカや西アフリカの熱帯雨林地帯では、昔から焼畑(スラッシュ・アンド・バーン)が行われてきました。
木を伐採して、枯らしてから火をつけて焼き、灰を肥料にして作物を育てるという方法。数年使ったら別の場所に移動して、また新しい畑をつくるという移動耕作のスタイルです。
主に栽培されるのは――
自然と共存しながら暮らしてきた伝統的な農法ですが、人口の増加や森林の減少で持続性が問われるようにもなってきています。
海沿いや高原など、ヨーロッパとの交易が古くから盛んだった地域では、大規模な農園=プランテーションが今でも多く見られます。
ここで栽培されるのは、いわゆるキャッシュクロップ(換金作物)と呼ばれるもの。
たとえば――
どれも海外に輸出されることを前提に育てられていて、地域経済を支える重要な存在です。
ただし、市場価格の変動やプランテーション労働の環境など、課題も少なくありません。
サヘル地域や東アフリカの草原地帯では、牛・ヤギ・ヒツジなどの放牧が盛ん。 特にマサイやフラニなどの民族は、季節ごとに移動しながら家畜を育てる遊牧生活を今も続けています。
これは草や水を求めて移動する、自然とうまく付き合うための知恵。
動物は食料(肉・乳製品)だけでなく、富の象徴としての意味も持っています。
ただし近年は、気候変動や土地の競合によって移動の自由が制限されることもあり、遊牧民の暮らしは大きな変化の中にあります。
人口が都市に集中するにつれて、都市のまわりで野菜や果物などを育てる小規模農業が増えています。
アクラ(ガーナ)、ナイロビ(ケニア)、カイロ(エジプト)などでは、都市住民が空き地や庭で農業をするアーバン・ファーミングも注目されていて、食料の地産地消に役立っています。
こうした都市近郊農業では、女性が中心的な役割を果たしていることが多く、家庭の収入源や自立支援にもつながっているんです。
アフリカでも今、デジタル技術やドローン、気象データなどを使った“スマート農業”の取り組みがじわじわ広がってきています。
たとえば――
ケニアやルワンダ、エチオピアなどでは、若い農業者やスタートアップ企業が農業×テクノロジーで新しいモデルを作ろうとしていて、アフリカ農業の可能性はこれからさらに広がっていきそうです。
アフリカの農業は、昔ながらの知恵と、今のテクノロジーとが混ざり合う、とても“生きてる”産業なんです。地域や文化によってスタイルも全然違って、まさに「多様性のかたまり」。これからの世界を支えるヒントが、アフリカの畑に眠っているかもしれませんね。