アフリカで「赤道が通る国」ってどこ?

「赤道が通る国」って聞くと、南国のイメージや“真夏の国”みたいな印象を持ちますが、アフリカにはこの赤道が横断している国が実際に複数存在しています。しかもそれぞれの国で、気候・文化・自然環境にかなり特色があるのが面白いところ。

 

ここでは、アフリカで赤道が通っている国々を一覧で紹介しつつ、その地理的な位置・気候の特徴・ちょっとしたトリビアも一緒にまとめてみましょう!

 

 

ガボン

 

中央アフリカ西部に位置する熱帯雨林の国。国土の80%近くが森林で覆われていて、ゴリラやマンドリル、ゾウなどの野生動物の宝庫です。赤道直下の安定した降雨のおかげで、「アフリカのアマゾン」と呼ばれることも。

 

 

コンゴ共和国(コンゴ・ブラザヴィル)

 

ガボンの東隣に位置する小さな共和国。コンゴ川をはさんでコンゴ民主共和国と向かい合う形になっていて、国の北側を赤道が通っています。首都ブラザヴィルは赤道の少し南にありますが、気候的には熱帯雨林とサバンナの中間

 

 

コンゴ民主共和国(旧ザイール)

 

アフリカ中央部に位置する大国。赤道は国土のど真ん中を貫通しており、コンゴ盆地に広がる世界有数の熱帯雨林の中心でもあります。豊富な降水量と生物多様性が特徴で、気温は一年中ほぼ一定という“まさに赤道直下”の国。

 

 

 

ウガンダ

 

赤道はウガンダの中央部を通過しており、ビクトリア湖の北側〜西側を横切る形になっています。ちなみに、赤道通過地点には「Equator(赤道)」の記念モニュメントが建っていて、観光スポットにもなっています。気候は赤道直下のわりに涼しく、標高が高いため過ごしやすいのが特徴。

 

ケニア

 

ケニアもウガンダと同様、赤道が国土を真っ二つに横切っています。特に有名なのはナニュキ(Nanyuki)という町で、ここにも赤道記念碑があります。赤道直下なのにキリマンジャロやケニア山の高地があるため、意外と寒い地域も存在。

 

 

ソマリア(南部)

 

意外かもしれませんが、赤道はソマリアの南端をかすめるように通っています。ここは典型的な乾燥帯のサバンナ気候で、雨は少なめ。ただし海に近いので、インド洋モンスーンの影響をやや受けることもあります。

 

 

サントメ・プリンシペ(赤道近くの島国)

 

正確には赤道線が国の南端沖を通過するだけですが、名前の通り「赤道の近くにある国」として有名。火山島でできたこの国は、熱帯気候と豊かな自然が魅力です。

 

 

アフリカで赤道が通る国々を地図で眺めてみると、大陸の“真ん中を横断する自然の帯”のように感じられます。それぞれが赤道直下ならではの気候や文化、自然の恵みを持っていて、「赤道=ただ暑い」っていう単純なイメージじゃ片付けられない、奥深さが見えてきますよ。