
アフリカの水問題――テレビやニュースでよく「水くみのために何時間も歩く子どもたち」の映像を見かけたことがあるかもしれません。でも、「なんでアフリカってそんなに水が足りないの?」と、疑問に思ったことありませんか?
実はアフリカの水不足には、自然環境の問題だけじゃなく、政治・経済・社会の仕組みも深く関係しているんです。
ここでは、アフリカで水が足りない理由を大きく5つの視点から、わかりやすく解説していきます!
まず単純に、アフリカには雨が少ない地域がとても多いんです。
とくに――
こうした気象条件が、水不足の“土台”になっているわけですね。
アフリカでは、水源があってもそれを家まで届ける仕組みがないことが多いんです。
たとえば――
その結果、水を汲むには何キロも歩いて川や共同の井戸まで行くしかない、という暮らしが今も続いている地域が多いんです。
アフリカは今、世界でもっとも人口が急増している大陸です。 たとえばナイジェリアやエチオピアでは、都市部の人口が爆発的に増加していて、 水の需要がインフラ整備のスピードをはるかに上回っているんです。
結果として――
つまり、水はあるのに行き渡らないというアンバランスな状況が生まれてしまうんですね。
川や湖が近くにあっても、それが安心して飲める水かどうかは別の話。
アフリカでは――
つまり、水が“ある”ように見えても、それが“使える水”とは限らないというのが実情です。
アフリカの大きな川――たとえばナイル川・ニジェール川・コンゴ川などは、複数の国にまたがって流れています。
このため、「上流の国がダムを作ったら、下流の国に水が来ない!」といった国同士の水をめぐる摩擦がしばしば起きます。
とくに有名なのが、エチオピアが建設したグランド・ルネサンス・ダムをめぐる、スーダン・エジプトとの対立。
水をどう分けるか、というテーマが政治問題や外交摩擦になっているケースも多いんです。
アフリカの水不足は、ただ「雨が降らないから」ではありません。インフラの未整備、人口の増加、政治的な緊張、そして使える水が少ないという複雑な要因が絡み合っているんです。でもその分、水を届ける仕組みや知識の共有、資源の公正な分配など、改善の余地もたくさんある。水は命の基本――だからこそ、みんなで知って、関心を持っていくことが大切なんですね。