
「アフリカって農業大陸でしょ?なのにどうして食料が足りないの?」
こんな疑問、持ったことありませんか?実はこれ、よくある“アフリカのイメージ”と現実のギャップなんです。確かにアフリカには広大な土地と豊かな自然があるのに、多くの国で食料自給率が低く、海外からの輸入に頼っているのが現実。
一体なぜこんなことが起きているのか?ここではその理由を、5つの視点からわかりやすく解説します!
アフリカの大地は広くて緑もある…ように見えますが、実は農業に適した地域はかなり限られているんです。
この気候の“ブレ”が、農作物の安定供給を難しくしているんですね。
「今年は雨が少なかったから不作」「虫害がひどくて全滅」なんてことが毎年のように起きる地域もあります。
多くの農民は、小規模・家族単位で昔ながらの方法(手作業中心、牛で耕すなど)で農業をしています。
でもそれだと――
つまり「作ってはいるけど、需要に見合うだけの量が確保できない」という状況になってしまうんです。
都市への人口流入が進む中で、若者たちが農業を“古くさい職業”と見ていることも問題の一つ。
教育を受けた若者たちは、できれば都市で働きたい。農村は人手不足。結果として、高齢者が細々と続ける農業になってしまって、生産性が上がらないという悪循環に。
また、農業に投資しても稼げないと思われているので、資金や機械化への支援もなかなか進みません。
「食料が足りないのに農業大国ってどういうこと?」と思う方も多いかもしれません。
でも、ここがポイントなんです。
アフリカでは――
こうした輸出用の作物ばかり作って、自国向けの主食作物(米、とうもろこし、野菜など)が手薄になるケースが多いんです。
これは、植民地時代の経済構造を引きずっているとも言われ、輸出優先=自国民の食生活が後回しという形になりやすいんですね。
一部の国では、「どうせ安くて質のいい食料が海外から手に入るから」と、国内生産を強化しようとしない傾向もあります。
たとえば――
結果として国内農業が育たず、食料自給率も上がらないままというジレンマに陥っているんです。
アフリカの食料自給率が低いのは、単に「作ってないから」ではなく、気候、制度、経済構造、そして人々の意識――それぞれが複雑に絡み合った結果なんです。でも、逆に言えば、それだけ“改善の余地がたくさんある”ということ。今、アフリカでは「農業こそ未来を変えるカギ」として、少しずつ改革が始まっています。