アフリカの旧宗主国の簡単な覚え方

1913年当時のアフリカの植民地支配を示す色分け地図

出典:Photo by Aris Katsaris / CC BY-SA 3.0より

 

アフリカの国々と旧宗主国(かつてその国を支配していたヨーロッパ諸国)って、数が多いし、関係も複雑なので覚えにくいですよね。でも、ざっくりとした“パターン”と“地理の法則”を押さえておくと、かなりスッキリ頭に入ってきます。ここでは、「ざっくり4つのポイント」で、旧宗主国を効率よく覚える方法を紹介します!

 

 

1.北アフリカはほぼフランス語圏!ただしエジプトだけは例外

北アフリカに並ぶ国々――アルジェリア、チュニジア、モロッコ、モーリタニアなどはほとんどがフランスの植民地だった地域です。今でもフランス語が広く使われていて、行政や教育でもバリバリ活躍中。

 

ただし、エジプトだけはイギリスの影響下にありました。ここは「スエズ運河」がらみでイギリスがガッツリ関わっていたので、英語の方が強く残ってるというちょっと特殊な例ですね。

 

覚え方:北アフリカ=ほぼフランス、でもエジプトはイギリス

 

2.西アフリカ=フランス vs イギリスの“二大勢力ゾーン”

西アフリカも、植民地支配がかなり分かりやすく色分けされてます。セネガル、マリ、コートジボワール、ブルキナファソなどは完全にフランス圏。一方でナイジェリア、ガンビア、ガーナ、シエラレオネはイギリス領だった国々です。

 

今もこの分け方はけっこう残っていて、フランス語圏と英語圏で政治的ブロックが分かれていることもあります。通貨もフランス系の国は「CFAフラン」で統一されているんですよ。

 

覚え方:西アフリカは“フランス vs イギリス”の勢力争いの舞台

 

 

3.東アフリカと南部アフリカ=ほとんどイギリスの庭

東アフリカはケニア、ウガンダ、タンザニア、南部アフリカはザンビア、ジンバブエ、南アフリカ共和国など、どちらもほぼイギリスの旧植民地です。学校教育もイギリス式、政治制度もイギリス風が多く、英語が公用語として定着しています。

 

このあたりは「大英帝国の東アフリカ計画」の一環として支配された地域で、“紅茶と鉄道”なんてイメージもここから来ています。特にケニアは、今でも「イギリスとの関係が強い国」として有名ですね。

 

覚え方:東〜南アフリカ=ほぼイギリスのエリア

 

4.ベルギーとポルトガルの“例外枠”を押さえる

アフリカには、フランスやイギリス以外の宗主国を持っていた国もあります。代表的なのがベルギー領だったコンゴ民主共和国。ここはベルギー王が“個人所有”してた時期があるほど特殊で、植民地支配の残虐さも群を抜いていました。

 

またポルトガルはアンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウなどを支配。いずれもポルトガル語が今でも公用語になっていて、ラテン的な文化が色濃く残っているのが特徴です。

 

覚え方:ベルギー=コンゴ、ポルトガル=アンゴラ&モザンビーク

 

全部を完璧に覚える必要はなくて、まずは「北=フランス、西=フランスvsイギリス、東&南=イギリス」っていうざっくり地理のイメージをつかんでおくとラクになります。例外的なベルギーやポルトガルも“変わり種”として覚えておけば、試験でも話のネタでも一目置かれること間違いなしです。