
アフリカには、豊かな自然、若い人口、多様な文化――可能性がたくさんあります。でも現実には、いまだ多くの国や地域が深刻な貧困状態にあるのも事実です。
「どうしてこんなに資源があって、農業もできるのに貧しいの?」
「ずっと援助を受けてるのに、なぜ変わらないの?」
ここではそんな素朴な疑問に答えるために、アフリカがなかなか貧困から抜け出せない“5つの理由”を、できるだけわかりやすく解説していきます!
アフリカのほとんどの国は、20世紀中盤までヨーロッパ列強の植民地でした。 その時代、現地の社会構造は――
独立後もこの「搾取型」の経済構造が引き継がれ、 資源は豊かでも、それを活かす仕組みが残されていなかったんです。
つまり、最初から“スタート地点が極端に不利”だったというわけです。
アフリカには長期政権や独裁体制が続いている国も少なくなく、選挙が行われても不正や暴力が問題になることもあります。
さらに――
こうしてお金や制度の“流れ”が詰まってしまうことが、経済全体の足を引っ張る要因になっているんです。
貧困を抜け出すためには、人への投資=教育・医療・基盤整備が不可欠。でもアフリカでは、まだまだそこへの投資が圧倒的に足りない国が多いんです。
たとえば――
こうした環境では、いくら働く意欲があっても成果につながりにくいのが現実です。
意外かもしれませんが、長年の援助が逆に自立の妨げになっているという声もあります。
たとえば――
本来は“支援から卒業”するのが理想ですが、依存のループにハマる国も少なくありません。
気候変動による干ばつや洪水、バッタの大発生、武力紛争、感染症の流行―― これらの外的要因も、アフリカの貧困を加速させています。
特に農業国にとっては自然災害が直撃=収入ゼロになってしまうことも…。
さらに紛争が起きるとインフラが破壊され、難民が増え、
せっかくの発展の芽もゼロからやり直しという状況になりがちなんです。
アフリカが貧困から抜け出せないのは、努力が足りないからではありません。歴史の重み、制度の未整備、自然や外的な要因――そうした“構造的な壁”がいくつも重なっているからなんです。でもその中でも希望はあり、小さな変化が各地で始まっています。大事なのは、遠くの出来事として切り離さず、“どうつながっているか”に目を向けることかもしれませんね。