
「アフリカ=貧困」というイメージ、まだまだ根強いですよね。でも、実はアフリカにも「裕福」とされる国はちゃんとあって、資源の豊富さ、経済成長、都市インフラなど、いろんな視点で見ると「えっ、そんなに発展してるの!?」と驚く国もあるんです。
ここでは、資源・経済規模・国民の生活水準などを総合して見たときに「裕福」と言えるアフリカ諸国をランキング形式で紹介します!
まず、「裕福」と言ってもその指標はいろいろあります。今回のランキングでは、次の3つの観点をバランスよく見ています:
このうち1人あたりGDPは、物価の違いも加味した購買力ベースで比較することで、実際に“どれだけ暮らしが豊かか”が見えてきます。
インド洋に浮かぶ美しい島国。観光業が主産業で、高級リゾートが世界中から注目を集めています。人口が少ない分、国家の資源と収益が比較的平等に行き渡りやすいのも特徴。教育や医療もしっかり整備されていて、アフリカの中で最も生活水準が高い国とも言われています。
こちらもインド洋の島国で、観光業に加え金融・IT分野も成長中。ビジネス環境が良く、アフリカの中では“起業しやすい国”としても有名です。民主主義が安定していて、教育・ヘルスケア水準も高いのが魅力。
天然ダイヤモンドが国家収入の大黒柱。でも、それを腐敗なく国家運営に生かしてきた成功例として評価されています。公務員制度や社会インフラも比較的しっかりしていて、アフリカでもっとも「安定した民主主義国家のひとつ」とされているんです。
アフリカ最大級の経済力を誇り、鉱山資源や製造業、観光、サービス産業などが豊富。ヨハネスブルグやケープタウンなど都市インフラはかなり発展しており、高層ビルが立ち並ぶエリアも。でも、貧富の差が非常に大きく、「裕福さ」が一部に偏っているのが大きな課題です。
原油や木材の輸出で高いGDPを誇る中部アフリカの国。でも、富が国全体に行き渡っているとは言えず、都市部と農村部の格差が大きい。とはいえ、首都リーブルビルでは近代的な生活水準が見られます。
「GDPが大きい国=豊かな国」と思われがちですが、実はそうとは限りません。
人口が多くて経済規模が大きい国――たとえばナイジェリアやエジプトのような国々は、“国全体としての富”は確かに大きいものの、1人あたりで見ると生活の質や豊かさはそこまで高くないということも多いんです。
これは、人口構成、都市と農村の格差、所得分配の不均衡、雇用機会の偏りなど、複数の要素が影響しているからなんですね。
ナイジェリアはアフリカ最大の経済大国で、石油・天然ガス産業が国家収入の柱となっています。しかし、その利益の大部分は外国企業や都市部の一部エリート層に集中していて、一般市民には十分に還元されていないのが現実です。
さらに、人口が2億人を超える巨大国家であることから、1人あたりGDPは6,000ドル台(PPP換算)にとどまり、日々の暮らしにはまだまだ困難が多い人がたくさんいます。
教育や医療、水インフラが整っていない地域も多く、地方の貧困や治安不安(特に北部地域)も深刻な課題です。
エジプトは観光業、スエズ運河を利用した物流、天然ガス、製造業など経済の柱が複数ある“多角的経済”を築いています。
しかし、2次・3次産業の中心である都市部(カイロ・アレクサンドリアなど)と、農村部や地方都市との間で、生活水準や雇用機会の格差が大きいという課題があります。
農村地域では、教育や医療のインフラが不十分なまま放置されているケースもあり、都市に集中する富が全体に行き渡っていないんですね。
また、若者の失業率も高く、経済成長が実感できない人々が多いという声も聞かれます。
単に「お金がある=裕福」とは言いきれませんよね。重要なのは:
こうした「暮らしの中の豊かさ」も大事にしたい視点。アフリカの中には、経済指標は高くなくても、心の豊かさや社会的つながりが強い国もたくさんあるんですよ。
アフリカにも、「豊かに暮らせる国」はちゃんとある。資源や経済だけでなく、人々の暮らしや社会のあり方から見た「ほんとうの裕福さ」を知ることが、アフリカを見る目を変えてくれます。