アフリカにも食事のマナーはあります!

アフリカの食事って、手で食べたり、みんなで一つの皿を囲んだり、なんだか自由でワイワイしたイメージありませんか?

 

確かにカジュアルで楽しい雰囲気も多いんですけど、実はその中にもしっかりとした「マナー」や「ルール」があるんです。「自由=なんでもOK」じゃないんですね。そこには敬意・感謝・共同体の一体感が表れていて、どれもその土地の価値観がにじみ出ているんです。

 

ここではそんな“アフリカの食事マナー”を、いくつかの例を挙げながらご紹介します!

 

 

右手で食べるのが基本!

アフリカの多くの地域では、「右手=清い手、左手=不浄の手」とされています。 これは宗教的な考え方(特にイスラム教の影響)や生活習慣からきていて、左手で食べるのは失礼にあたることがあるんです。

 

なので、手で食べるスタイルの国では、右手だけで器用にちぎって、すくって、口へというのがマナー。

 

もちろん慣れてない人には難しいかもしれないけど、「右手で食べようとする姿勢」がちゃんと伝われば、それだけでも敬意が伝わります。

 

目上の人より先に食べるのはNG

たとえばエチオピアやナイジェリアでは、年長者やお客さんが先に食べるのが礼儀とされています。

 

もし自分が若かったり、訪問者の立場だったら、「どうぞ」とすすめられてから手をつけるのが正解。

 

これは年齢や立場へのリスペクトを表す文化で、日本の“いただきます”とちょっと似た感覚があるかもしれません。

 

食べるスピードも「空気を読む」

一緒に食べる人よりあまりにも早く食べ終わるのは、ちょっと気まずい…。 とくに同じ大皿を囲んでいるときは、「みんなで共有している」という意識がとても大事なんです。

 

だから、ペースを合わせたり、「もう少し食べる?」と声をかけ合ったり、“自分だけの食事”じゃないという気づかいが自然と求められます。

 

 

食後の感謝は、言葉じゃなく行動で

食べ終わったあと、「ごちそうさまでした!」って言いたくなりますよね?でも、アフリカではそれを“言葉”ではっきり言うよりも、態度や行動で示すことが多いんです。

 

たとえば――

 

  • 静かに器を片付ける
  • 「ありがとう」と目で伝える
  • お皿を下げるのを手伝う

 

こういうちょっとした気づかいが、「おいしかった」「感謝してる」っていうメッセージになるんですね。

 

食事は「共有するもの」っていう感覚

アフリカの多くの地域では、一人ひとりが自分の皿で食べるというより、みんなで一つの皿を囲むスタイルが基本。このとき大事なのが、「自分の前のエリアを食べる」っていうルール。

 

つまり、向かい側に手を伸ばしたり、真ん中を掘りまくるのはNGなんです。お互いが気持ちよく食べるための、暗黙の“エリア分け”マナーがあるんですね。

 

アフリカの食事マナーは、形式ばったルールじゃなくて、人と人とのつながりを大切にする心から生まれてるんです。誰かと一緒に食べること、敬意を払うこと、気を配ること――どれも、日常のなかの小さな“思いやり”なんですね。